そのほかの投資型金融商品

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外貨建て商品

取引価格が外貨建て(米ドル・豪ドル・ユーロなど)で表示される商品です。
外貨建て商品を利用する際は、まず資金を「円から外貨」に交換し運用したあと、「外貨から円」に交換します。
その「円と外貨」の交換のことを「外国為替」といい、交換するレートを「外国為替レート」といいます。

  • TTS(Telegraphic Transfer Selling)
    円を外貨に替えるときのレート。TTMに手数料を加えたレート。
  • TTM(Telegraphic Transfer Middle Rate)
    銀行等の金融機関で外貨を売買する際の基準レート
  • TTB(Telegraphic Transfer Buying)
    外貨から円に替えるときのレート。TTMから手数料を引いたレート。
  • 【問題】外貨預金に預け入れるために、預金者が円貨を外貨に替える場合に適用される為替レートは預入金融機関が提示するTTSである。
    ・・・

為替リスク

為替レートが変動することで収益や損失が出ることです。

購入時よりも円安になると円換算した金額は増えますが、円高になると減ります。

  • 【問題】外貨預金において、預入時に比べて満期時の為替が①だった場合には②が発生する。なお、手数料等は考慮しない
    ①円安・外貨高 ②為替差益・・・
    ①円高・外貨安 ②為替差益・・・
    ①円安・外貨高 ②為替差損・・・
  • 【問題】期間1年、年利0.1%の米ドル建て外貨定期預金に、預入時のTTSレートが1米ドル=100円のときに10,000米ドル分を預け入れた。1年後に、TTBレートが1米ドル=110円であった場合、円ベースでの年利回りは〇〇である。
    (注)なお、利回りに端数が生じる場合には、表示単位(%)の小数点以下第3位を四捨五入することとし、税金は考慮しないこととする。
    -10.11%・・・
    9.18%・・・
    10.11%・・・
    預け入れ時:TTSレートが1米ドル=100円
     10,000米ドル×100円=1,000,000円
    年利が0.1%で1年後の元利合計額
     10,000米ドル×1.001=10,010米ドル
    TTBレートが1米ドル=110円で円貨に戻す
     10,010米ドル×110円=1,101,100円
    円ベースでの年利回り
     (1,101,100円-1,000,000円)÷1,000,000円=101,100円÷1,000,000円=10.11%

主な外貨建て商品

外貨預金 外貨で行う預金のこと。仕組みは円預金と同じ

  • 預金保険制度の対象外
  • 定期預金は中途換金できない
外国債券 発行者・発行場所・通貨のいずれかが外国の債券。なので円建ての外国債券もある
発行者:外国|発行場所:日本|通貨:円貨→サムライ債
発行者:外国|発行場所:日本|通貨:外貨→ショーグン債
外国投資信託 投資信託の国籍が外国にあり、外国の法律に基づいて設定される投資信託。
外貨建てMMF(国籍が外国で外貨建ての公社債投資信託)などがある

外貨建てMMF・・・株式は一切組み入れない|売買手数料がない|いつでもペナルティなしで換金可能

  • 【問題】外貨だてMMFを購入から30日未満で換金した場合、換金代金から信託財産留保額が徴収される
    ・・・
    外貨だてMMFはいつでもペナルティなしで換金可能です
  • 【問題】外貨だてMMFは毎月決算が行われ、毎年末に分配金がまとめて再投資される
    ・・・
    外貨だてMMFは、日々決算が行われ分配金は毎月末に再投資されます。(通常のMMFと同じ)

デリバティブ取引(金融派生商品)

株式や債券などの金融商品から派生して生まれた金融商品を扱う取引のことです。

オプション取引 特定の商品を「将来の特定の日に現時点で決めた価格で売買する権利」を売買する取引のこと
買う権利・・・コール・オプション
売る権利・・・プット・オプション
先物取引 特定の商品を「将来の特定の日」に「現時点で決めた価格」で売買することを約束する取引のこと
予想通りに価格が動けば利益になりますが、予想と反対の動きになった場合損失となります。
スワップ取引 金利や通貨から生じるお金の流れを交換する取引のこと

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